
◆シリーズ: KRE-O TRANSFORMERS
◆メーカー: タカラトミーアーツ
◆ 発売 : 2015年8月上旬 `
◆ 価格 : 300円(税込) `

セット内容
元々のマイクロチェンジャーの
説明書はフルカラーなのだが、
ガチャ版のミニブックは単色刷りの為、
パーツ形状で判別して
組み立てる必要がある。

この点は子供にとっては分かり難く
不親切な面ではあるが、
実はガチャ版クレオンの
対象年齢は15歳以上で、
日本ではコレクター向けに
設定されているので問題ないだろう。

ビークルモード
クレオン・マイクロチェンジャーの
基本的なスタイルのカーモードだが、
タイヤパーツがオフロードタイヤの様な
形状なので、4WDカーの様な
雰囲気を出す事に成功している。

四角いブロックが配置された
フロント部は、トレイルブレイカーの
カーモードとして相応しい形で、
キャラクターイメージを巧く再現している。

リア
G1トレイルブレイカーは
トヨタ・ハイラックスに変形した為か、
クレオン版でもSUVを意識した様な
角張ったボディ形状に纏められており、
リア部のブロックも四角い物が選ばれている。

サイド
クレオン・マイクロチェンジャーの
カーモードは基本的に同じ様な
パーツ構成の為、ブロックの形状で
差別化している事が分かる。

サイバトロン戦士はカーロボットが多いだけに、
クレオン・マイクロチェンジャーでも
自動車に変形する者が多いのだが、
ミニサイズのブロックフィギュア故に
類似した形状になってしまう事は
避けられないだろう。

しかしTFに合わせたカラーリングや
各種ブロックパーツを組み合わせる事で、
各キャラクターの特徴を表現している
アイディアは評価出来る。
トランスフォーム!


ロボットモード
黒いボディと四角い頭部等により、
トレイルブレイカーの雰囲気が
巧く表現されている。
必然的にスタイルが似てしまう
ブロックフィギュアでも、武骨な印象を
表現する事に成功している。

ヘルメットはボーンクラッシャーや
グレン(フック)等のクレオン版ビルドロンと
同型の物を使用しているが、
トレイルブレイカーの四角い
頭部形状にも類似しているので、
絶妙なパーツ選択と言えるだろう。

リア
背中にはカーモードのボディを背負っており、
脚部のタイヤと相俟って、自動車から変形した
という事に説得力を与えている姿だ。
カーモードのパーツがロボットの
身体の各部に配置される特徴は、
トランスフォーマーならでは。

可動部は首と手首の回転に加え、
ボールジョイントを使用した肩と
股関節の可動範囲は比較的広い。

ボディと密着している
自動車パーツを背負っている為、
腰のロールは機能しないが、
ミニフィギュアとしては首と手足の
可動だけでも充分と言えるだろう。

ブラスター
二つの銃身が備わったSF調の武器が付属。
本体のクレオン・フィギュアのグレーとは
異なるシルバー成形色で
造られている事が特徴。

この型の武器は他のクレオンフィギュアにも
使用されているが、キャラクターに合わせた
成形色を選んでいる拘りが見られる。

クレオン・フィギュア専用の台座ブロックは、
単体版のマイクロチェンジャーには
黒い成形色の物が付属する。
合体セットのマイクロチェンジャー・コンバイナーには、
形状は同じでも赤いブロックが付属している。

このタイプのマイクロチェンジャー版トレイルブレイカーは、
海外に於いて先行発売されており、2014年に展開した
『TRANSFORMERS AGE OF EXTINCTION』シリーズの
アイテムの一つとしてラインナップされている。

AOEシリーズに属するクレオン・フィギュアの
『KRE-O TRANSFORMERS MICRO CHANGERS』コレクション2
(ブラインドパッケージのマイクロチェンジャーとしては6番目のシリーズ)
で登場しており、日本に於いては
ガチャ・クレオン第2弾が初出。

マイクロチェンジャー・トレイルブレイカーは、
バイザー状の目と口がある顔や、
胸部にプリントされたカーモードのフロント、
ダブルバレルの銃という特徴を備えている。

これは2013年に発売された
『トランスフォーマー ジェネレーションズ』版の
TG-27 トレイルブレイカーのトイを
基にしたデザインと思われる。

TFジェネレーションズ版トレイルブレイカーは、IDWコミックスの
『TRANSFORMERS MORE THAN MEETS THE EYE』や
『TRANSFORMERS SPOTLIGHT』の
トレイルカッター(トレイルブレイカー)を
意識したデザインなので、
マイクロチェンジャー版も
IDWコミックスを基にしたデザインと
考えても差し支えないだろう。

胸部にプリントされたウィンドーの形状や、
ボディ腹部のカーモードのフロント中央に
サイバトロンマークが配置されている特徴は、
ジェネレーションズ版のトイよりも
IDWコミックス版トレイルカッターの
デザインに近い印象。

日本ではIDW版TFコミックスの
邦訳本が少ない為、馴染みが薄いが、
海外ではIDW版デザインを基にした
TFトイは数多く登場している。

トレイルブレイカーは、
あらゆる攻撃を跳ね返すフォースバリアーを
駆使して戦う戦術家である。
G1アニメでは、デストロン軍団による
集中砲火や、太陽に接近した際に
超高温の熱も防いでしまう等、
トレイルブレイカーのフォースバリアーの
万能振りが何度も描かれている。

フォースバリアーは音波の様に
波紋状に発生させる事が多いが、
場合によっては固形化した様な
ドーム状のバリアーを作り出す事も出来る。

トレイルブレイカーの役割は
G1期の頃から『戦術家』だが、
ガチャ版マイクロチェンジャーの
業者向けカタログに記載された役割は
『戦略家』となっており、
混同した可能性がある。

しかしながら、海外に於けるG1初期の
トレイルブレイカーの元々の役割は
『Defensive Strategist』、
即ち『防衛戦略家』なので、
クレオン版はあながち間違いではない。

戦術家と戦略家は一字違いで
字面は類似しているとは言え、
意味合いは全く異なり、
トランスフォーマーで例えるならば、
戦況を把握し作戦全般を考案する
プロールが戦略家である。

その作戦任務に就き、
戦場で戦いを有利に進める為に
技能を駆使するトレイルブレイカーや
スモークスクリーンが戦術家だ。
G1アニメの活躍を見るに、
トレイルブレイカーは戦略家よりも
戦術家の方が的を射ていると言えよう。

クレオン・マイクロチェンジャーは
何かと間違いが多く、
キャラクターの名称が入れ替わっていたり、
サイバトロン、デストロンの軍団マークが
逆になっているキャラクターも存在する等、
まるでG1初期アニメの如きミスが散見される。
これもトランスフォーマーらしさの
一つと解釈すれば、
特に気にする事ではないのかもしれない。

トランスフォーマーは同一キャラクターの
アイテムが幾つも発売される事が定番となっており、
これはクレオン・フィギュアに於いても当て嵌まる。
トレイルブレイカーもG1版を基にした
デザインのクレオンが存在し、
ガチャ版はTFジェネレーションズの
デザインを採用して差別化している。
ブロックの組み合わせとプリントのデザインで
バリエーションを増やせる事が
クレオンの強みであり、そのアイディアの
多様さには感心する事頻りである。

◆参考にならない比較◆
⇒ トランスフォーマー クロニクル EZコレクション トレイルブレイカー
⇒ トランスフォーマー ユナイトウォリアーズ UW-EX トレイルブレイカー`
⇒ ガチャ・TFクレオン マイクロチェンジャー 3 サンストリーカー `
⇒ ガチャ・TFクレオン マイクロチェンジャー 7 ウィーリー `
⇒ ガチャ・TFクレオン マイクロチェンジャー 9 ガルフ `
⇒ ガチャ・TFクレオン マイクロチェンジャー 12 ダイナザウラー `
トランスフォーマー クレオン
マイクロチェンジャー 2 トレイルブレイカー
タカラトミーアーツ ガチャ
初公開日:2015/8/17(月)